藍の作り方は神業だった
最近、和服に関する展覧会に行きました。
1つ目は芦屋市立美術館でおこなわれている「藍のファッション」展
着物の断捨離
わたし、こうみえて、(どうみえて?)着物好きです。
知識も、一般の方より少しは多いと思います。
20代のころは、小紋とか紬とか、おしゃれ着みたいなのが好きで、よく、リサイクル着物で買っては、普段のお出かけできていました。
身長が低いので、昔の人の着物の丈や裄がぴったりなんです。
そんな着物も、訪問着以外、30着以上、この春に全部処分しました。
帯も同じくらい処分しました。
2社ほど、電話見積もりしましたが、訪問着以外は買い取りの対象にもならず、着物自体、需要がなく、在庫が溢れているそうです。
白大島紬は、さすがに処分を迷いましたが、実家が引っ越しをしたので、保管する和だんすもなく、同じく処分。
こちらが一番高かったと記憶している白大島のイメージ画像。
(写真:【A-2914】(広め)白大島紬 白練色 雲文 - 銀座きもの青木|長く大切に着続けて頂きたい上質な着物や帯 |ONLINE SHOP)
大島紬も2着ほど保有していましたが、手放しました。
若い頃、シックで素朴な着物が好きで、よく親から、「もっと明るい色の着物にしたらいいのに、もったいない」と言われました。
母も着物をたくさん持っていましたが、今回、引っ越しで、黒留袖以外は処分した
ようです。
大島紬のイメージ画像です。
(写真:【A-2914】(広め)白大島紬 白練色 雲文 - 銀座きもの青木|長く大切に着続けて頂きたい上質な着物や帯 |ONLINE SHOP)
藍の展示会
話を戻しますが、今回は、「藍」の展示で、ほとんどが浴衣でした。
今はすべて写真NGでした。
ですので、パンプレットのものを解説。
上の青い格子柄が、「紺木綿地市松模様三浦絞り浴衣」明治時代のものです。
下のが 福本潮子さんによる《蛍》「紺木綿地畳縫絞り着物」こちらは2018年の最近の作品です。
藍の作り方
一番勉強になったのは、藍の作り方。
藍とは、タデアイという植物からつくられます。
乾燥したタデアイの葉を、土間のある建物の中で発酵させ、「すくも」と呼ばれる染料にします。
この作業がとても大変なのです。
発酵には100日ほどかかります。さらに3.4日ごとに水をやり、混ぜ合わすのですが、それには職人技が必要です。
そのあと、染色作業にやっと、はいれるのです。
もちろん染色も大変な手作業です。
大きなカメを土間の中に埋め込み、その中にすくもなどを仕込んで藍染を行います。
藍色、本当に身が引き締まる、清らかな色です。
日本の独特のすくも法で仕上げる最上の藍。
現在では、この技法もあまりされていないようですが、若者がこの伝統を守ることで、
日本の藍の文化をつないでほしいという事を話されていました。(会場のDVDにて)
まとめ
こんなにも自然の恵み、多くの時間、熟練された技術が必要な藍。
浴衣や着物だとこれからの需要は少ないもしれませんが、洋服や小物などで、沢山の人の身近に存在なることを願います。
着物は若い頃楽しんだので、今回は断捨離しましたが、文化を否定しているからではありません。これからも自分なりに日常生活に藍を取り入れて楽しんでいけたらと思います。
明日は、和服の、もう一つの展覧会のレポです。
お楽しみに!!