絵本嫌いになる理由はシンプル
じっとしなくて、絵本は読んでも聞いてくれないんです。
長いお話は、飽きちゃうみたいで・・・。
どんな絵本を選ぶかの以前に、絵本を読むことを諦めてしまう!
まあ、別に読まなくても困らないし。
子どもも、言葉も普通に覚えて会話できているし。
自分も絵本をあまり読んでもらわなかったけど、順調に生きてこれたし。
そうなんです。困るものではないんです。
どちらかというと、絵本は存在自体+αな感じで、絶対的なものではないんです。
それなのに、です。
「絵本は子どもの教育に良い」と世間に認知されているので、気になるわけです。
親として、絵本すら読んであげていない罪悪感
将来、読んどきゃよかった、後悔したくない気持ち
お友達の子どもはおとなしく聞いている、焦る気持ち
この罪悪感、後悔、焦りから逃れるために、なんとなく絵本を読んじゃう親も多いんです。「子どものため」という気持ちと、「自分の気持ちをおさめるため」という気持ち。
実をいうと、わたしも、そうでした。いや、今も、「絵本講師」の息子だから、読んであげなきゃ!みたいな義務感があったりします。
最近の息子。
阪神タイガースに興味をもち、試合結果やら、選手やらに、やたら詳しい!!
プロ野球チップスで集めたカードは100枚近く。(1つ買うと、2枚ついてきます)
もう、絵本より、野球ですよ。(笑)
こどもの集中できる時間なんて、ほんの少し。
自分の興味がない事であれば、露骨に逃げ出してしまいます。
息子は最近、あまり絵本に興味を示しません。
理由は、小学1年になって、忙しくなったこと。
他に興味あるものが増えたこと。
心の中では、息子に対して、
野球中継を何時間みても、意味ないでしょ!!
阪神が勝っても何の得もないし!!
その時間で絵本何冊読めるんじゃ!!
・・・・と思ってます。(笑)
でもここはぐっと我慢。
それはこちらの都合。
わたしが考え方を変えればいいんです。
ここで、1冊も読まなくなっては、本当にずっと読まなくなります。
「ぼくにまかせて!」
デイヴィッド・ウィーズナー/作
江國香織/タイトル訳
(BL出版)
(画像:BL出版)
この絵本は文章がほぼありません。
「ぼくにまかせて!」「やったぜ」
32ページにこれだけです。
最近、文字数が多い絵本が多かったので、絵が中心の絵本は久々です。
この絵の描き方は、息子の共感を得たみたいで、逃げずに見入ってくれました。
つまるところ、子どもが興味がないもんは、親がどうこうできるものではないんです。
ただ、どうこうしてみて、うまくいくことは結構あります。
そのどうこうで一番簡単なのは、子どもの好きを大事にすること。
そうやってみつけた1冊は、楽しい会話を生み、絵本を読むことが楽しい体験となります。
この感触を親子でつかむことができれば、しめたものです。
というか、この感触「絵本を読むこと」が目的になってしまうと、見失うことがあります。
わたしも最近、暗黒をさまよってました。
絵本を読む、という感覚は捨てて、子どもの好きを絵本で探る、という感覚を大事にしてみましょう!
絵本は親子のコミュニケーションの道(ツール)と、とらえてはいかがでしょうか。
では連休後半も、楽しくお過ごしくださいね!