おかあちゃんがつくったる
入園、入学前のシーズンですね。この時期になると、親はいろいろこどものために、あれやこれや準備がありますよよね。
わたしは裁縫というものが、全くできません。というか、興味がないのです。
息子出産前に、赤ちゃんが腕にはめるアクセサリーをつくるキットが、たまごクラブ(妊娠中に読まれる雑誌)についていました。
さすがに付録でついているレベルなので、わたしにもできるでしょう、とたかをくくって、挑みましたが、惨敗でした。それ以来チャレンジしていません。
世の中うまく出来ていることに、義理母がとっても器用な方で、息子の服などは手編みしてくれました。できる人に任せたらよいのです。(笑)
お母さんの手作りとこどもの複雑な気持ち、家族愛を描いた、こちらの絵本を紹介します。
(出典:『おかあちゃんがつくったる』(長谷川 義史)|講談社BOOK倶楽部)
『おかあちゃんがつくったる』
『おかあちゃんがつくったる 』出版情報
【著者】長谷川義史/作
【初版】2012年04月27日
【出版社】講談社
【ページ数】36ページ
【定価】1500円(税抜き)
『おかあちゃんがつくったる』内容紹介
「あれ、こうて」とぼくが言うと、おかあちゃんは「そんなん、つくったる!」と、なんでもミシンで作ってしまう。それが、ちょっとかっこわるい。あるひ、ぼくは思ってもいないことを口にしてしまった。そして、おかあちゃんは……。せつなくて、あたたかくて、でも笑える、いとおしい家族の物語。
『てんごくのおとうちゃん』で、幼いころに亡くした父との思い出を描き、ユーモアにとどまらない奥深さを描いた長谷川義史氏。本書はその後日談でもあるお話で、“おかあちゃん”の明るさ、優しさ、力強さを、あたたかいタッチで描いた著者渾身の作品。すべての“おかあちゃん”と、その子どもたちへおくります。(引用:『おかあちゃんがつくったる』(長谷川 義史)|講談社BOOK倶楽部)
『おかあちゃんがつくったる』感想
長谷川義史さんは絵本ライブというのをされています。わたしも見に行ったことがあります。
歌を歌いながら、即興で絵をかいていくパフォーマンスなんですが、なかなか見ごたえあります。お子様と一緒でも楽しめます。
ご自身の公式ホームページもつくっておられます。ご興味あるかたは、こちらからも講演会やライブの情報も得る事ができます。
1961年大阪府藤井寺市生まれですので、現在歳60歳近いのですですね。
こんな昭和なおかあちゃん、いてほしいな。こんなパンチの効いたおかあちゃん、
今の時代、すくないやろな、、と思いながらみました。
こどものために、張り切って学用品を手作りするも、大失敗。
学校でからかわれるんですが、その同級生も、にくめない。べんべん、と、イタズラっぽいこどもゴコロあふれる、からかい方。
あぁ、こうやって、人間強くなるんだろうなぁ。
おとうちゃんは生きている姿として描かれていないけれど、ちゃんと、家族の心の中にいる。なにより、パワフルなおかあちゃんが、おとうちゃんの分まで存在感を出して堂々と生きている。
それにしても、親のことで、自分も恥ずかしいおもいすることって、ありませんでしたか?
わたしは何度もありましたよ。
わたしの母は、とっても太っていたし、歳をとっていたので、もう、見た目だけで負い目をかんじておりました。
そんなこと、どうしようもないのにね。
生まれる国や家族は当たり前だけど、選べない。
こどもは広い世界を知らないから、ほんとに小さなことで悩んだりするのよね。そんな幼い頃の自分を思い出させてもらえた絵本でした。
『おかあちゃんがつくったる』読むのにかかる時間
4分くらい
こちらも、著者の長谷川義史さんの幼いころの亡くした父との思い出の絵本。
絵本をかいていくうちに亡くなったお父さんを、登場させてあげたいと思うようになったそう。
書こうと思ってから、数少ないエピソードをメモに書きだしていって、30分くらいで15枚ほど一気にかけたそう。そこから再構成して出来上がりました。
悲しい気持ちでなく、生きているのはええんやで、という事を伝えたいそうです。
こちらも長谷川義史さんが幼い頃経験した思い出の絵本となっています。