むかしばなしの大御所の生誕110年
今年は、赤羽末吉さんの生誕110年です。没後は、30年になります。
昔話といえば!赤羽さんの絵を思い出さずにはいられません。
『ももたろう』
『だいくとおにろく』
この絵をかかれた方です!
赤羽末吉さん紹介
先月、絵本講師仲間で、ZOOMにて、「赤羽先生について語る会」をやり、大盛り上がりでした!
話しても話しても、語り切れませんでした。
(画像:「スーホの白い馬」へ続く、波乱の道 絵本画家・赤羽末吉の生涯が本に|好書好日)
1910年東京生まれ
1961年初版の『かさじぞう』で、1980年、国際アンデルセン賞・画家賞を日本初受賞
18歳の時、日本画家の門下にはいるもの1年ででてしまい、22歳の時、単身で満州へ。
その際に内モンゴルの風景の写真、スケッチなど残します。
1947年、家族とともに日本へ戻ります。そこからフリーで挿絵の仕事をし、絵本のデビューはなんと50歳の時です。
デビュー作『かさじぞう』
はじめは福音館書店のこどものともからの出版だったのですね!
デビュー作にしては貫録もの!墨絵が美しい。
アンデルセン賞・画家賞ということで、世界からも評価されたのですね。
なんてったって、何度も何度も、雪の中、取材を重ね、研究し、書きあげた本気の作品ですから、ぐいぐい地味ながら、伝わるものがあります。
感動の大作『スーホの白い馬』
(画像:スーホの白い馬|福音館書店)
1967年、モンゴルの壮大な景色を日本のこどもに伝えたい!と完成したのがこちら
馬頭琴という楽器の由来のモンゴルの民話です。
こちらも、「こどものとも」から一度発売されています。しかし、9見開きで押さえないといけなかったろうで、ご本人は、あまり満足されてなかったようです。
ペーパーブックですし、定期購読の絵本なので、予算があったんでしょうね。おとなの事情ですね。
(画像:スーホの白い馬|福音館書店)
内モンゴルの壮大さを、あますところなく表現するためには、もっと、ページ数、大きさが必要だったわけです。
その後、48ぺージの大型絵本として、単体で出版します。
当時は、かなり画期的だったようです。
(画像:スーホの白い馬|福音館書店)
今では、ロングセラーで、小学校の教科書でも取り扱いされていますね!
ちなみに、馬頭琴の音色、こんな感じです。
今後のイベント
静岡で赤羽さんの展示会が予定されているそうです!
コロナが落ち着いて、開催されることを祈ります。
今、買いたい!一冊
原画やスケッチ、写真などが満載みたいですよ。
では本日もお読みくださりありがとうございました。