とりになった きょうりゅうのはなし 改訂版
先日、東京の国立科学博物館の企画展「絵本でめぐる生命の旅」に関するブログをかきました。こちらですね。
その中でもでてきます、企画展の参考図書の中で、とても読みやすかった1冊をご紹介していきたいと思います。
- 『とりになった きょうりゅうのはなし 改訂版』 出版情報
- 『とりになった きょうりゅうのはなし 改訂版』内容紹介
- 『とりになった きょうりゅうのはなし 改訂版』感想
- 『とりになった きょうりゅうのはなし 改訂版』おすすめ年齢
- 『とりになった きょうりゅうのはなし 改訂版』読むのにかかる時間
『とりになった きょうりゅうのはなし 改訂版』
『とりになった きょうりゅうのはなし 改訂版』 出版情報
【著者】大島英太郎/作
【初版】2005年1月1日 改訂版2019年2月1日
【出版社】福音館書店
【ページ数】32ページ
【定価】900円(税抜き)
『とりになった きょうりゅうのはなし 改訂版』内容紹介
絶滅したと思われている恐竜は、実は姿を変えて今も生きています――それは、鳥です。恐竜には、体が小さく羽毛や翼を持つものがいました。そして恐竜が絶滅しても、「翼を持ち飛ぶことの出来る恐竜」の子孫だけが生き残りました。それが鳥です。羽毛恐竜の化石から証明された、恐竜と鳥の関係を描いた絵本が、恐竜の色や模様も推定できるようになった最新研究を反映させて、絵柄や解説文も新たに改訂版として生まれ変わりました。
(引用元:福音館より)
『とりになった きょうりゅうのはなし 改訂版』感想
恐竜や鳥など、メインの動物が見開き使って両ページに大きく描かれているので、絵が大きく、見やすいです。
背景細かい描写はなく、シンプルな空と森とか、白い余白だったりするので動物そのものの描写に集中できます。
個人的に、動物の影が、はじめ、真ん中、終わりと、3か所バランスよく描かれてあるところがツボです。
影が、まだまだ科学の研究は現在進行形で、こんな色、こんな感触、こんな模様なのかもしれないと、未知への想像をかきたてられ、わくわく感を増します。
「生き残った恐竜が今の鳥である」という進化論に対して、「これは本当の話?」ときいてくる息子の気持ちが、科学オンチなわたしにはよく分かります。
それだけ長い年月の歴史を圧縮させてかいてあるのですから、この手の絵本は、そのうち学校で習ったときに腑に落ちてくれたらいいな、という気持ちで読むといいなと思います。これが教科書のお勉強とは違う、絵本の魅力だと思います。
『とりになった きょうりゅうのはなし 改訂版』おすすめ年齢
読んであげるなら4歳くらい
『とりになった きょうりゅうのはなし 改訂版』読むのにかかる時間
5分くらい
『せいめいのれきし 改訂版』で絵本の監修をされている真鍋真さん(国立科学博物館・コレクションデザイナー)が、この絵本にも学術的にアドバイスされています。
こどもなりに感じた科学の不思議な世界観、ぜひ、動物園や科学館に行かれる前に、こういった絵本を読んであげることで、おでかけの楽しさ、会話のふくらみに繋がる事でしょう。
動物に興味がでてくる子にも大昔の動物を知ることができるのでお勧めです。
この他、大島英太郎さんは、こんな絵本も出版されています。