絵本まくら

生活に居心地のよさを

戦後75年、こどもにも読める平和を問う絵本

 

 

 

 

 

今日は終戦記念日ですね。

 

わたしは朝からお墓参りに行きました。山からの景色が綺麗です。

 

お盆だというのに、 今年は、お参りする家族が少なかったです。

 

 

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このあとは自宅で、ZOOMで、追悼講演会を聞く予定です。

 

 

 

75年ときいて、皆さんは、ずいぶん前だと感じますか!?

 

それとも、意外と最近の出来事だったと感じますか?

 

わたしは後者です。

 

3世代、先に生まれていたら、わたし達も戦争に巻き込まれていたと考えるとぞっとします。

 

 

背中には息絶えた弟、長崎の被爆後の写真です。

 

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(写真:それぞれが刻む終戦75年 原爆写真を追跡、感染症に注目 切り口多様に戦争関連番組 - 毎日新聞)

 

 

 

こうやって、今、命があるということは、本当に奇跡で、ご先祖に、今この命に感謝しかありません。

 

 

 

 

 

 

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(写真:[ヒロシマは問う 被爆70年] 核兵器廃絶へ 次の一歩 総集編 <上> | ヒロシマ平和メディアセンター

 

 

 

 

 

8月は、平和、戦争の絵本をたくさん読みます。

 

その中で、わたしが、これから紹介するのは、小さなお子様でも読めそうだなと思う絵本の1つです。

 

 

 上記のお弁当の写真も、人間の被爆者の写真ではありません。

 

 

衝撃的な写真を、いきなり小さなお子様にみせるのは、問題です。

 

 

絵本も、直接的ではないものの、親子で、会話するきっかけを生み出す大事な手段となりえます。

 

 

 

『もっとおおきなたいほうを』

 

 

 

 

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(画像:もっとおおきな たいほうを|福音館書店

 

 

『もっとおおきなたいほうを 』出版情報


【著者】二見正直/作
【初版】2009年11月10日
【出版社】福音館書店
【ページ数】32ページ
【定価】900円(税抜き)

 

 


『もっとおおきなたいほうを 』内容紹介

 

自慢の大砲をもっている王様。これを撃ちたかったのですが、戦争がなかったので撃つことができませんでした。ある時王様は、キツネが川で勝手にさかなをとっていると聞き、大砲をドカンと打ち上げキツネを追い払いました。王様は撃つことができて大満足。ところがキツネは王様の大砲より大きな大砲をもって戻ってきました。そこで王様はもっと大きな大砲を造らせて川へもっていきます。けれども、キツネがもっと大きな大砲をもってきて……大砲くらべは、どんどんエスカレートしていきます。

(引用元:もっとおおきな たいほうを|福音館書店

 

 


『もっとおおきなたいほうを 』感想

 

小1の息子に読み聞かせをしたら、純粋におもしろかったようです。

 

 

戦争の「無意味さ」「滑稽さ」を絵本を通して、うまく伝えている絵本です。

 

 

その意図はまだ汲んでいるとは思えなかったですが、、、。

 

 

ページをめくるごとに、どんどん武器がエスカレートしていく過程は、

 

 

悪い流れは簡単には止められない、まさに戦争にむかっていく嫌な気配を感じます。

 

 

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 (画像:もっとおおきな たいほうを|福音館書店

 

 

直接的な戦争シーンはでてきません。

 

登場人物も、人間と、キツネです。

 

 

そして、最後の裏表紙では、敵、味方関係なく、人間と、キツネがなかよく入浴しているシーンで締めくくられています。

 

 

 

戦争したいなんて、誰も思ってなかった。けれど、気が付くと引き返せない。

 

終わりどころが分からない、無意味な殺し合い。

 

 おとなでも考えるところが多い絵本です。

 

 

戦争に留まらず、「相手を言い負かしてやろう」「時分が優位に立ちたい」といったエゴやプライドが、ばからしく思えます。

 

 

 せひ、学校の読み聞かせにもおすすめです。

 

 


『 もっとおおきなたいほうを』おすすめ年齢

 

5歳から


『 もっとおおきなたいほうを』読むのにかかる時間

 

4分くらい

 

 

 

 

 

 

それでは、毎日暑いですが、ご自愛くださいね。