この1冊は全額寄付されます
最近、世界とつながる絵本を読みあさっているわたし。
この絵本は売り上げは、全額、地雷撤去作業のボランティア資金になるそうです。
息子に読みましたが、まず、地雷というものがハテナ、なに?というところからの読み聞かせでした。
国境という概念も分からないですし、ちょっと小1には、難しかったようです。
『地雷ではなく花をください 』
(画像:地雷ではなく花をください||絵本・児童書|自由国民社)
- 『地雷ではなく花をください 』出版情報
- 『地雷ではなく花をください 』内容紹介
- 『地雷ではなく花をください 』感想
- 『地雷ではなく花をください 』おすすめ年齢
- 『地雷ではなく花をください 』読むのにかかる時間
『地雷ではなく花をください 』出版情報
【著者】葉 祥明/絵 柳瀬房子/文
【初版】1996年9月15日
【出版社】日本国民社
【ページ数】40ページ
【定価】1456円(税抜き)
『地雷ではなく花をください 』内容紹介
世界では64カ国に計1億1千万個以上もの地雷が埋設されているといわれています。その大部分が対人地雷です。対人地雷は兵士と一般人(子ども・女性・老人等)の見境なく、戦争が終わって平和な世界になっても、半永久的に被害をもたらす非人道的な武器です。取り除くのにもたくさんの時間と労力と費用がかかります。平和な世界をみんなでめざそうと、うさぎのサニーちゃんが、「地雷」について教えてくれます。この絵本1冊で、10平方メートルの地雷原がクリアな土地になります。全・英訳付。
(引用:地雷ではなく花をください||絵本・児童書|自由国民社)
『地雷ではなく花をください 』感想
地雷って、兵器の中では安く作ることができるって知ってました?
1個300円ほど。しかも、約340種類もあるのです。そして、いまでも60か国くらいは埋まったままなんだそう。
そのほとんどは、アジアとアフリカ。アフガニスタン、カンボジア、クロアチア、イラク、タイ、トルコなど。
被害者の71%は戦争と関係のない人が巻き込まれているのです。そのうち54%はこどもです。
日本は2018年には、21の国と国連機関に41億円の援助をしています。
ジャパン、グッジョブ!!
(画像:地雷の基礎知識(2020年最新版) | 国際交流NGOピースボート)
この絵本では、サニーちゃんというウサギが短い言葉で、こどもにも分かりやすく、地雷や、その恐ろしさを教えてくれます。
この絵本がかかれた1996年の時点で、地雷は1億1000万個。1時間に3人が、亡くなったり、大けがをしていると、数字でしっかりと文章にも明記されています。
絵本の最後にある黒柳徹子さんの報告もとても興味深いです。
お菓子屋チョコレートに似せた地雷、おもちゃの形をした地雷、くまのぬいぐるみに仕掛けられた地雷。
想像しただけで、吐き気がしそうになります。
あきらかにこどもにむけたものですね。助かっても、その後の精神的なことを考えると、胸が痛くなります。
絵本だけではこのむごさは全部は伝わりません。そこを補う形で、専門的な記述も最後きちんと記載されています。大人向けですが。
こどもはどこまで理解できるかわかりません。が、この絵本を1冊買うことによって、10㎡(畳6帖くらい)の地雷原がクリアになります。
伝えられることから少しでも伝えられたらと思います。
『地雷ではなく花をください 』おすすめ年齢
小学校高学年
『地雷ではなく花をください 』読むのにかかる時間
3分くらい
続編もでています。
お読みくださりありがとうございました!